こなたび〜世界一周準備篇〜

札幌在住30歳。2018年春から世界一周へ行ってきます!準備中の様子や日々のアレコレ。

明日死ぬなら

むかし、地雷の特番をみた。
そのとき司会のひとが、ひとつだけ願いが叶うなら、世界から地雷がなくなるように願うって言ってて。
そのときわたしはたしか小学生の低学年だったけど、うそつきっておもった。自分の生活のこともあるのに、そんなわけないって。このひともほんとに願いが叶うなら、きっと自分のしあわせを願うんだろうなっておもった。

 

いつもブログの最後に書いてる世界一周のグループの中で、ある映画をすすめてもらった。

 

 

地雷を踏んだらサヨウナラ

 

 

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1999年の、浅野忠信さんが主演の映画。

実在した戦場カメラマン、一ノ瀬泰造さんの話。

ベトナム戦争カンボジア内戦を取材して、クメール・ルージュ支配下にあったアンコールワット遺跡へ単身乗り込み、行方不明になった。

 

 一ノ瀬さんの人生は、本当に命がけだった。戦場にいるからじゃなくて、このひとはどこで生きていても命がけで生きていくひとだったんだろうな。自分の信念がはっきりしているひとは、戦わなきゃいけない場面も多いとおもう。映画でしか知らないんだけど、このひとは信念をしっかり持ってる。でもそれに感情が追いつかなくて、冷酷になりきれないところもあって。やさしいひとなんだなって。

 

 

 わたしは戦場にはっきりとした「悪」なんていないとおもってる。たとえば故郷に恋人を残してきた兵士が、敵の兵士に殺されたとして。一見その殺された兵士は可哀想にみえるかもしれない。でも、そのひとを殺した方も、大切なひとを守る為に戦場にいるのかもしれない。ひとりひとりにドラマがあって、理由があって、信念があるんだとおもう。これは戦場だけに言えることじゃないけど。

あと、はっきりした悪がいないといっても戦争を肯定してるわけじゃない。戦争はいやだ。これは前から言ってる。

 

地雷は、必ずしもひとを殺すために造られたわけじゃないって読んだ。即死じゃなくて怪我を負わせた方が、その兵士を後方に運ばなきゃいけない。治療にリハビリ、莫大なお金もかかる。働けないひとが増えて、国の経済も圧迫される。

すぐそばで見てるひとのダメージも大きいよね。地雷を踏んだら、手足はずたずたに引き裂かれて、飛び散った地雷の破片で傷ついて、生き残れるのは2人に1人なんだって。生き残っても障害が残る。義足のこどもの写真、みんな一度くらい見たことあるよね。

 

 

今でも地雷が埋まってる地域があって、そこで生活をしているひとたちがいる。世界中にはまだ何千個以上の地雷が埋まってるらしい。正確な数はだれにもわかんないんだって。そして約30分に1人の割合で、ひとの命、もしくは手足を奪ってる。いまわたしがブログを書いてる間にも、誰かの命が地雷によって脅かされてるかもしれない。

 

 

衝動的に、地雷除去や地雷回避教育の活動をしている団体に募金することにした。少額だけど、何かしたいっておもったから。

地雷だけじゃなくても、困ってるひとたちなんて世界にはたくさんいる。そのひとたち全てを助けられるわけでもないし、募金なんて自己満足や偽善だって言うひとたちがいるけど、わたしはその場の衝動で生きていたい。

仮に次の日には別のことを考えてても、そのとき強くそう思ったならそれをだいじにしたい。今願いが叶うんだったら、世界から地雷を無くしてもらいたいって本気で願う。あの司会のひともこんな気持ちだったのかなあ。それくらい、この映画で、一ノ瀬さんの生き方で、それをきっかけに調べた地雷のことで、心が動いたから。

 


今目の前で死にそうなひとがいたら、そのひとを助けたいって願うかもしれない。

遠くでわたしの大切な誰かが困ってたら、そのひとの為になにかを願うかもしれない。

自分が餓死しそうだったら、今すぐ水が飲みたいって願うかもしれない。

わたしはひとの幸せを願いたいから、いつも満たされていたいな。
今、願いが叶うなら何を願うか。今の自分に足りないものがわかる気がする。

そのために、とにかく今は動く。止まっていたくない。とにかく動いていたい。

 

 

アンコールワットには必ず行く予定だけど、一ノ瀬さんのお墓へも行きたいな。どんな想いでアンコールワットを目指したのか。現場で感じたい。

 

映画の中で、一ノ瀬さんは

「明日死ぬとしたら何をしたい?」と問いかける。

ほかのひとは妻と息子を殺された復讐や、残してきた恋人との再会を願う中、

「俺はアンコールを撮りたい」と。

かっこいいとおもったけど、信念を持ったひとが身近にいるとこわいともおもう。信念よりも、自分自身を大切にしてほしいってどうしたっておもっちゃうから。

 

わたしは明日死ぬんだったら、どうするのかな。今はそんなこと考えないで生きてる。それって恵まれてるよね。昔は、最後は家族と一緒にいるっておもったはずだなあ。かっこわるいけど、わたしは多分いつ死ぬとしてもこわくて逃げ出したくなるし、死にたくないって言うし、最期まであがくんだろうな。それだけ生きてるのたのしいんだもん。

 

 

映画に興味持ったひとも(浅野忠信さんはめちゃくちゃかっこよかった)

アンコールワットみたい!と思ったひとも

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何回「信念」って打ってもパソコンが新年と変換してくる。

わたしの頭のなかそこまでおめでたくないから!